読みやすくて魅力的な字は、まわりからの信頼につながる。特に仕事上で手書をする機会が減っているからこそ、美文字を書ける女性は、しっかり者の印象を与えることができる。文房具は会社から支給されることがほとんどだが、頻繁に使うボールペンくらいは、自分に合ったものを選んでみてはどうだろうか。ボールペンのインクの種類は3種類あり、水性、油性、ゲルインクである。それぞれの特徴があるので、文字を書く目的に合わせて選ばなければならない。
水性インクは、ペン先が滑らかなので、軽いタッチの文字が書ける。ただし、強い筆圧をかけられないので、複写式の伝票などには不向きだ。油性インクは、濃くしっかりした文字が書け、耐水性にも優れているので、実用性が高いといえる。ゲルインクはペン先が滑らかで、耐水性にも優れ、大きな文字から細かい文字まで、しっかりした文字が書ける。
また、美文字を書くためにはペンの持ち方も重要だ。ボールペンは、ペン先から3センチくらいのところを親指と人さし指で持ち、中指の側面で支える。ペンは紙との角度を60度から70度くらいに立てて、指先に力を入れすぎないようにして書くのが美文字の秘訣だ。
さらに、書く文字だけでなく、文字を書いているときの姿勢も、その人の魅力を左右する。まず、背筋をのばし、緊張しすぎないように肩から力を抜いてリラックスする。そして、頭は軽く前に傾け、無理のない体勢でデスクに対してまっすぐ座って、両腕をデスクの上にのせる。これが、文字を書くときの正しい姿勢である。